足利市のEM探偵団、矢場川の浄化に着手
足利市は、北に日光の男体山、西に赤城山を望み、市の中央に渡良瀬の清流が流れ、フランシスコ・ザビエルが「日本最大の有名な学校」として世界に紹介した足利学校や、尊氏の史跡など、多くの重要文化財を持ち、古来から織物と文化の町として、歴史の面影を残す美しい町である。

この足利市で6年前、EMを知った有志が、市長、市幹部と懇談を始め、商工会議所の肝いりで「足利EM普及探偵団」が発足。地元の主婦や家庭菜園の愛好者が結集、市もゴミ容器を助成することとなり、平成9年には商工会議所内に専従スタッフ「リサイクル研」が発足した。

以来、授産施設によるEMボカシの製造・販売、市内の全小中学校のケナフ栽培(環境学習)、地元企業のEM活用など、沖縄で開催された「EMフェスタ99」のポスターセッションで中庭氏が発表した、リサイクル都市を目指す「足利まちづくりEM大作戦」は、普及拡大とともに着実に進んでいる。

---矢場川の生態系を甦らせるEMによる浄化作戦---
矢場川の生態系を甦らせるEMによる浄化作戦

中庭氏によれば、6年前市民有志が市長に、環境浄化にEMが非常に有用で、これで渡良瀬川をきれいにしましょうと申し入れたとのこと。しかし今年5月末、筆者が橋の上から見た渡良瀬川も矢場川も、見た目では透視度も50cmくらいあり、メタンガスの発生や、アオコで臭い「汚れた川」のイメージではなかった。同行した技術委員の華山氏は、浄化を始めたときの四倉の境川と比べると、雲泥の差でかなりきれいだ、アシの繁茂している箇所も随所にあって、浄化の条件は良いという。

探偵団の三代目団長の中村衛一氏によれば、途中半年の休止期間はあるものの、矢場川にEM活性液を投入し始めたのは約2年前で、清掃を含めた活動で、当時よりかなりきれいになったという。だが目標は、単に見た目の水のきれいさではない。ドジョウやフナ、メダカのいる本当の豊かな自然を取り戻したいという氏の決意が総身に溢れていた。

矢場川は川幅3〜4mの小さな川だが、その源は群馬県太田市の湧水であった。しかし今は湧き水が減り、渡良瀬川の水を引いて、渡良瀬川に再び放流されるが、群馬、栃木の2県にまたがっているので1級河川となっている。 浄化作戦は国土交通省の認可を取り、2月からEM探偵団と地域のボランティアグループが主体となって、表示板をたてて、新しい体制で再スタートした。

協和中の生徒の観察と記録、足利工大の水質と土の測定、流域の企業、染料洗剤メーカーの(株)紅三は、EMの製造基地になっており、百倍利器で週に40リットルの活性液を作り、さらに1トンタンクを借りて週800リットルに拡大培養し、4kmの4地点でそれぞれ800、400、240、160リットルずつ投入している。5月25日には、約100名の地域の人たちが集まり、華山氏が境川の事例を講演、積極的に活動に参加するよう訴えた。


瀬戸内海浄化作戦が瀬戸内海EMサミット開催へ
見た目には美しい瀬戸内海も、高度成長に合わせるように汚染が進み、漁獲高が大幅に減少してきた。

昭和50年から山口県橘町の議員として漁業振興に取り組み、現在はU-ネットの運営委員として活躍中の浦上さんによって、平成11年4月からEMを活用した瀬戸内海浄化作戦の一環として油良湾その他への活動が開始された。

以前はアサリの好漁場であった油良湾の復活を期し、使命感に燃えて平成11年12月に海浜の土作りとアサリの放流を始めたが、期待した成果をあげる事はできなかった。

そのため翌年の6月に百倍利器を購入し、できた活性液をさらに20倍に拡大培養した活性液1.5トンを、河川の上流から平日に毎日投入。また学校・役場・公民館のトイレへもどんどん流し、干潟へは漁船からEM-Xセラミックス(粗砕)の散布を行った。

開始1ヶ月後には、ヘドロ状であった干潟の土が白くサラサラとした状態に変化し、臭気もほぼ無くなって、小粒ながらアサリも確認する事ができるまでに改善された。

その後も琉球大学の院生、ボランティアや各所の協力を得て活性液とセラミックスの散布が継続して行われ、ナマコの収量も50%アップする等のうれしい変化が生まれてきた。

また誰でも使えるようにと、町役場にはEMが備えられ、行政と一体となった活動の成果が表れてきた事から、今年の10月22日を中心に瀬戸内海EMサミットが開催される事となった。



盛岡で急速に広がるEM環境浄化活動
4月20日に比嘉会長をお招きし、U-ネット岩手の発会式が開催され、早2ヶ月が経とうとしている。EM研究機構盛岡事務所の協力のもと、盛岡城のお堀へ毎週日曜日朝8時より、約1トンのEM活性液を定期的に投入、すでに透明感や悪臭対策の効果が出てきており、U-ネットメンバー一同、EMの効果を実感し、一層ボランティア活動に意欲を燃やしている。

盛岡で急速に広がるEM環境浄化活動 お堀の浄化に始まり、この2ヶ月間で行った活動は、「一ノ倉邸」のアメリカシロヒトリ対策(約7トンのEM活性液)、小、中学校プール清掃用EM投入(約100リットル×3校)、盛岡市中央公園プール(150リットル)、小学校給食室のグリストラップへのEM投入、上田深沢線並木のアメリカシロヒトリ対策、高松の池の水質浄化を「高松公園を親しむ会」とU-ネット岩手の共同作業でスタート等々。EMによる環境浄化の効果に期待して、U-ネットのボランティア活動には、盛岡市関係者、教師や医師、住民なども参加し、多くの皆さんがEMの素晴らしさに共感し始めてきている。

なお、U-ネット岩手では当初から「EM学習会」を予定していたが、実践につぐ実践と、活動中心に進めてきた。しかし最近、電話で勉強会の問い合わせが殺到しており、7月から平日と休日に分け、より多くの人たちが参加できる時間帯で「EM学習会」を開催することにした。

我々U-ネット岩手のボランティアは、EMの効果を知った人たちからの依頼で、とても充実した毎日を過ごしている。



諏訪湖浄化作戦の進展状況
平成11年10月から、百倍利器の1号機を購入したU-ネット長野県リーダーの諏訪さんを中心とする"環境浄化を進める会"と、EM研究機構名古屋事務所の協力で、EMによる諏訪湖の浄化作戦の確認実験が、諏訪湖につながる間下堤公園の池を利用して開始された。池の湛水量は約300トンで、農業用水路から1時間当たり約1.5トンの流入がある。実験開始前の池はヘドロによる悪臭を放っていた。

諏訪湖浄化作戦の進展状況 浄化方法は、週ごとに米のとぎ汁発酵液100リットルを投入、また2週ごとに百倍利器によるEM活性液200リットルを、小型動力噴霧器でヘドロに注入する。さらにEM活性液に一昼夜含浸させたEM-Xセラミックスを、天日乾燥後かごに小分けして入れ、水の流入部と滞留部に設置した。

1年後の平成12年11月末には、底まで見えるようになり、ヘドロも土状に変化。悪臭は消えて土の匂いに変わった。土の分析結果では富栄養化要素中、全リンとクロロフィルaが確実に減少したが、全窒素はあまり変動がなかった。今年も継続して活動を行う予定だが、新しく神明小学校の生徒の参加も予定され、一段と輪が広がってきている。

現在、諏訪湖の浄化活動を行っているグループは多数あり、それぞれ独自の活動を行っていたが、機運が盛り上がり、9月からは統合するという方向での会合が、6月より開催される事となっている。



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