EM技術活用による企業組合・縄文環境開発(青森県)が発足
〜ボランティア活動家を結集した環境改善のための事業起しへ〜
環境改善への多種多様な実践活動が事業起しの引き金


-ボランティア活動家を結集した企業組合-

 企業組合(注)縄文環境開発は、平成14年6月8日に設立総会を開催し、「縄文時代の空気と水と大地を取り戻し、すべての動植物にお返しする」事を目標に「EM技術を青森県全体の環境汚染改善のために役立てるとともに、広く県民にその効用について啓蒙を図る」(設立趣意書)とし、事業活動を開始した。

 同企業組合は、長年EM活用による環境改善のボランティア活動に取り組んできた木村将人(U-ネット運営委員、東北EM普及協会会長、EMぼかしネットワーク青森事務局長)氏をはじめ青森県下の実践活動家たちが結集し、従来のボランティア活動から、収益を生む本格的な事業として取り組む事にしたもので、環境改善に係る業務受託や関連商品の販売、雇用の創出等に挑戦する。

 なお、従来から進めてきた福祉施設や学校教育などへのEM技術を活用した支援活動については、今後も積極的に取り組むとともに、各種ボランティア団体との連携・参加も強化して行く。

-EM技術と実践活動に正当な対価を-

 青森地区では、ボランティア活動家たちの平成6年からの実践活動の積み重ねにより、河川の浄化、廃棄物埋立地の環境改善、障害者の生甲斐づくり、学校の環境教育支援など、色々な面でEM技術に対する評価が高まりつつある。

 一方、こうした評価の高まりと同時に、ボランティア活動も多種多様なものとなり、関連資材購入費や活動時間の負担が大きくなっている。活動の更なる拡大には、資金・人材面で何らかの対策が必要となっていた。今後は、企業組合という組織を生かし、有償ベースの環境改善活動の受注に努めるとともにEM技術と実践活動が正当に評価されるよう、作業内容や実施結果報告の充実を図って行くことになる。

 EM技術を活用した事業起しは、青森県内で初めてのケースであり、事業活動の目標である「縄文時代のようなきれいな土と水と空気を次世代へ」を前進させるためにも、EM関係組織の積極的な支援と、地域行政機関や市民の理解促進が望まれる。

 (注)企業組合は、個人事業者や勤労者(4人以上)が組合に事業を統合(個々の資本と労働を組合に集中)して、組合員は組合の事業に従事し、組合自体が一つの企業体となって事業活動を行う組合です。(中小企業等協同組合法)

3年目をむかえる青森県・弘前城お濠の浄化大作戦
 U-ネット東北・北部地区(木村将人・運営委員)では、津軽地域の民間実践・啓蒙団体である「つがる衆立大学(注)」のクラブ活動の一環として「弘前公園浄化クラブ」を結成し平成12年8月から弘前城お濠の浄化大作戦を展開している。

 この公園は、国の重要文化財に指定されていることもあって、本格的な浄化作戦の開始までには管理機関との色々なやり取りがあった。今年の浄化作業は、市民による桜の観賞会が終わった5月下旬(それまでは投入禁止)からスタートし、隔週土曜日に、EM活性液1トンと各家庭で作った米のとぎ汁発酵液を4ヶ所から投入している。

-地域のみんなが参加した浄化作戦へ-

浄化作業中のボランティアのみなさん
浄化作業中のボランティアのみなさん
 EM資材購入資金は「ボトルキープ作戦」「ポケットマネー作戦」などと銘打った市民からの浄財で賄われているが、U-ネット・本部からも資金援助が行われた。また、この浄化作業には知的障害者施設「つがるの里」のみなさんが作るEM活性液500リットルも毎回活用されている。


 お濠の水は澱み、長年にわたるヘドロの堆積も多い。色々な制約を経験しながらも浄化大作戦は着実に進められており、市民参加による浄化活動の更なる発展と継続が期待されている。

 (注)「つがる衆立大学」は、「内外の"哲学と行動"の実践者から成果を拝聴する機会を継続的に設営し"つがる人の自己改革"と"つがる社会の新たなる醸成"の一助にする事を目指し、平成9年に市民の手で設立された。設立以来、まちづくり、人づくりに大きな成果を上げている。



お出迎えからお帰りまで気持ち良く過ごしていただきたい
スペースワールドでのトイレ清掃
スペースワールド
でのトイレ清掃
 北九州市で1990年4月にグランドオープンしたスペースワールドでは、年間200万人を越えるお客様に「お出迎えからお帰りまでの間、気持ち良く過ごしていただきたい」との考えで、トイレの清掃等にEM拡大活性液が活用されている。

 この取組はU-ネット運営委員の佐保さんが「EM学校で得た知識を役立てたい」とスペースワールドに働きかけた事から始まった。

 ほぼ一週間に一回できる活性液約10リットル分が、5ヶ所の各便器には毎日10cc投入され、そのほか床や壁の清掃に使用されるなど、臭気の改善等に効果を発揮している。




信玄の鶴・亀の名松が蘇る
 山梨県一宮町・端蓮寺には、信玄が幼少の頃から大切にしてきた盆栽(樹齢150年)を元亀元年(1530)に寺の本堂落慶の祝いに寄進し、境内に植替えた、と伝えられる樹齢六百年の名松が有る。鶴は樹高10m、根廻り4.3m、目通り2.68m、亀は樹高6.3m、根廻り5.7m、目通り2.1mの巨木である。

 十数年前樹勢回復処置が行なわれたが、再び数年前から土の踏固めで根が弱り、樹勢が低下してきた。U-ネット山梨県リーダー鮫谷陸雄氏は、神奈川県リーダー長谷川芳男氏の協力も得て、再度挑戦。幹のEMセラミックスの補修、土の改修をして、EM発酵液(鮫谷氏の百倍利器で作った、松葉の発酵液の1000倍希釈)の週1回200リットルの散布を住職にお願いしているとの事。

 今は枯れた松葉は残ってはいるが、新緑の芽が沢山出ていて樹勢の回復が著しい。住職は全く自信をお持ちの様で、EM散布のデモをして下さった。

信玄の鶴・亀の名松が蘇る
EMを散布し説明される住職
(奥の松は鶴)




「濁(にごり)川」が「清流」に
〜山梨県甲府市の地域ボランティア活動〜
 山梨県甲府市を流れる一級河川、「濁(にごり)川」の浄化が着々と進められている。老人クラブ、婦人部などが協力しあい、地域のボランティアで米のとぎ汁EM発酵液を流しつづけた結果、成果も出てきた。「9月下旬に行なわれる全日本ボランティア交流会に間に合うように」と、活動に携わっているU-ネット技術委員の青木のり子さんは意気込む。

 EM活性液は週1で200リットル、米のとぎ汁は週1〜2度、150リットルづつほど流しており、各ポイントごとに変化が現れてきた。

山梨県甲府市の地域ボランティア活動
濁川前にて青木のり子技術委員(左)
鮫谷陸雄山梨県リーダー(右)

 1mほどの川幅をはさむ親水公園には小魚が川を埋め尽くすように泳いでおり、鴨(かも)のつがいが2羽、名前をつけられ可愛がられている。鷺(さぎ)も飛び、生物層の多様化は目に見えて分かる。水量が少ないためにEMの効果も出やすいようで、以前の状況を撮った写真に比べると明らかにへどろがなくなって、砂地が見えている。また、通学路となっているため、「学校帰りに小学生が川で遊んでくれるようになったら」との期待もかかる。

 さらに下流の方では蛙の声も聞こえ、鯉が泳いでいるのも見える。偶然にも横に倒れている看板を見て、「もう濁川ではないからなあ」という冗談も出るほど。「蛍がでてくれると嬉しい」と夢を語る青木さんに、「3面コンクリートの場所では難しいが、側面が土の状態であれば決して夢ではない」とU-ネット山梨県リーダーの鮫谷さんも励ましの言葉を送る。また、EM活性液を提供するなど、同じ活動を進める者同士の協力もほほえましい。

 二つの流れが一つに合流するところでは、普通の雑排水が流れる部分とEMを流しているところからの部分では水の色が違い、EM効果が明らかだ。

 「水は心の鏡 人の心を写してみせる」(江本 勝先生)という地域への会報に載った言葉が印象的で、河川浄化のみでなく、生ゴミ処理なども手がけているボランティアの皆さんの気持ちが、さらに拡がって行くものと思われる。



天草の海を珊瑚の海に
 熊本から、三角(みすみ)線の終点三角(みすみ)駅まで列車に揺られ、バスで天草五橋を渡りながらの有明町までの景観は、松島の地名があるとおり点在する小島や海がすばらしかった。

 また、有明町の海岸、漁港、潮溜まりもきれいな小石と砂で構成され、水は透き通り、"きれい"、"美しい"、"すばらしい"の言葉しか見つからないほど麗しい地域であった。

 大浦地区では、5〜6年前に婦人会を中心にEM活動が開始されアサリが増えて来ていたが、その後個人活動となってしまったためアサリは消滅。しかし、取組が継続された地域では藻の再生が見られるようになってきた。

 須子地区では、平成 9年から婦人部の幹部18名とEMボランティア8名によるEMを活用した自然農法や、海の浄化を目指す環境改善の『手づくりのむら』活動が開始された。また、上津浦では比嘉教授の本に触発された方が、「食べる魚はきれいな海で取れるものにしたい」と約4年前から米のとぎ汁EM発酵液を流し始め、ヘドロが減り悪臭も減ってきている。下津浦では、"地域を良くする会"で周辺のEMによる効果が話題となって、平成12年8月から取組が始まった。

 このような活動により、数十年ぶりにニラ藻の発見やヘドロが減少する状況が起き、またEM研究機構の白土氏による"EMインストラクター養成講座"が一昨年の暮れに行われた事や比嘉教授の講演等もあって、環境改善への意欲が高まってきた。

天草の海を珊瑚の海に
活動の状況を案内していただいた杉本さん(右)、民本さん(左)

 昨年からは漁業協同組合の要請、支援や、行政による百倍利器の購入支援も重なり、区長会、婦人会、食生活改善グループも一体となった地域ぐるみのEM環境改善活動が始まっている。EM団子や米のとぎ汁EM発酵液作りも活発に行われ、その結果、ヘドロが消滅し悪臭は無くなり、海は透き通ってきた。また、家庭におけるEMの活用や、農薬と化学肥料を使わない農業、花作りにも実績が出てきており、勉強会が行われている。

 隣接する本渡(ほんど)市の有江商店では、魚の加工廃液等で排水放流先の海岸にヘドロが溜まり、悪臭で死の海化していたが、今年の3月から米のとぎ汁発酵液を毎日10リットル流した結果、ヘドロが消え、海藻、巻き貝、ゴカイが返って来て悪臭も消えた。昔の浜辺に蘇って来つつある状態である。



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