活動状況

EMの活用で三河湾、伊勢湾を豊かな漁場へ
〜愛知県知多の「湾・ワン・浄化市民塾25団体」が海河川の浄化活動を拡大〜

 愛知、三重両県にまたがる三河湾、伊勢湾沿岸は豊かな漁業圏、観光圏を形成している。木曽三川や矢作川などの大河を通して注ぎ込まれる栄養分が豊かな漁業の営みをもたらしていた。ところが、日本の高度経済成長期以降は、この地でも水質の悪化が進み、長く住み着いていたスナメリ(小クジラ)が絶滅危機にさらされるなど水質の悪化が問題となっていた。
こうした中、三河湾浄化市民塾、わくわくネット三重によるEMを活用した海河川の浄化活動が活発に展開されて、スナメリや海産物が復活し、水質改善の成果が愛知万博やCOP10などで発表され、日本国内はもとより海外でも大きな反響を呼んだ。こうした動きに刺激され、愛知県知多半島地域でも5年ほど前からEMによる海河川の浄化活動が活発になってきた。今回は、知多の自然を良くする会(通称:湾・ワン・浄化市民塾、竹内睦治代表)を中心とした活動の一端を現地リポートでお届けする。

湾・ワン・浄化市民塾幹部の皆さん
湾・ワン・浄化市民塾幹部の皆さん
竹内睦治代表(後列右)
鈴木樹雄副代表(前列中央)
小山秀明事務局長(前列左)
間瀬進吾同幹事(後列左)
武豊町のシンボル・アサリ池の浄化活動
武豊町のシンボル・アサリ池の浄化活動
毎年8月と11月にEM団子を投入。町長、児童、市民等多数が参加している。
武豊エコクラブ
武豊エコクラブ
鈴木会長(後)と
小山副会長(前)
(愛知万博後開設のモリコロ環境基金で導入された百倍利器)



美浜町でのEM活動が武豊町に伝播
武豊エコクラブは、平成19年に美浜町河和地区で開催されたEM勉強会を契機に、鈴木樹雄氏が知人5人で設立。同氏宅を活動拠点にEM活性液の培養とEM団子づくりを開始。生活排水で悪臭を放ち武豊港に入る武豊堀川の浄化に取組んだ。

現在は、会員数が60名になり、武豊町の行政も積極的にこの活動を支援している。武豊堀川にアユが戻ってきている。毎月EM団子づくり、活性液培養を行い、EM団子を池河川に投入。小学4校のEMによるプール清掃も実現。昨年から同町のシンボルとなっている図書館周りのアサリ池の浄化に積極的に取り組み、1トンの培養タンクを設置した。将来は市民が集う憩いの場にしたい(同クラブ鈴木会長談)という。


元区長がEM活動の牽引役、美浜町河和地区
 美浜町河和地区は、EMによる河川浄化活動を知多半島で最も早く開始している。平成12年同地区の元区長だった榊原繁雄氏が同町河和学区河川環境対策委員会を立ち上げEMによる海河川の浄化を開始。現在は鈴木廣親代表(三代目会長)を中心に、会員60人がEM一次活性液を町から配布を受け、詰め替えと各世帯への配布(1,100戸)を隔月ごとに実施している。また、同時に、5百?タンク3基を使った二次培養液づくりとEM団子づくりを隔月ごとに実施し、町内5河川への投入と農家への配布も着実に継続している。この活動の特徴は、区長、区会議員が応援し、学区の全住民が参加する方式を定着させている事にある。


多彩なボランティア活動で世間への恩返し
 初代会長の榊原氏は、「すみたいまちつくり隊」「EM活用河川浄化」「炭焼ボランティア」「健康づくり応援団」「国道中央分離帯の花づくり」などの活動を、高齢となった現在も積極的に続けている。この活動の源泉は、三度の大病で健康保険の大金を使って克服できたことへの恩返しをしたいとの強い想いから(同僚談)という。

同区活動の原点・EMによる河川の浄化
同区活動の原点・EMによる河川の浄化
右から、鈴木現代表、榊原初代会長と武豊町の鈴木氏、半田市の竹内氏。
EM団子、活性液で埋め尽くされている。
ボランティア活動の拠点九十九の里(つくもの里)
ボランティア活動の拠点九十九の里
(つくもの里)
シニア世代の生きがいづくりのため、竹炭小屋、ビオトープ、農園、花壇などが展開されている。



篠島まるごとEM、おまわりさんが橋渡し
篠島まるごとEM、おまわりさんが橋渡し
篠島のEM培養拠点
島のEM浄化活動責任者
三鬼勝義さん(左端)と仲間たち
 南知多町篠島は、渥美半島と知多半島の先端に位置する漁業と観光の島。この島の駐在所に勤務する警察官が、前任地美浜町でひょんなことから知り合いになった前出の榊原氏に、EMによる島まるごとの浄化の提案を頼まれた(竹内氏談)。この依頼は、島で積極的なボランティア活動を実践している三鬼勝義氏(老人会会長)に伝えられ、榊原さん達が現地入りしてEM活動の指導を開始。今年で4年目を迎えるが、この浄化活動は三鬼氏・岡田氏たちの信用力と行動力により島中に支持され、島民あげての活動に発展している。EM培養装置は、同町篠島開発総合センター(支所)駐車場内に1トンタンク1基、5百?タンク4基を備え、毎月2回島内の6地区に配布され、800世帯の島民が自主的に利用している。島内の港、市場、加工工場でもEMが活用され、悪臭対策に効果を上げるとともに海の浄化が進んでいる。


活動状況

EMで次世代を守ろう
〜母から母へEMセミナー〜

 「被災地から学ぶ緊急勉強会・母から母へEMセミナー」が、2月18‐19日に山形県かみのやま温泉で開催。EM女子会(小野田明子、鹿島祐子、城戸マツヨ)とNPO法人チェルノブイリへのかけはし(代表:野呂美加)の共催で、山形県のU-net世話人遠藤かつゑさんのグループも含め多くのEM関連団体が協力し、延べ約330人が参加。比嘉先生のメッセージ(節子夫人が代読)で始まり、U-netからは、福島県下のEM培養拠点が協力する旨を伝えた。


放射能汚染はEMで減らせる!
 新谷正樹さん(EM研究機構)は、EMが放射能を減少させるメカニズムはまだ証明できないが、EMの事例が充分に実証しているし、微生物に関する最新研究もEMの効力を示唆していると説明。


体内被曝もEMで減少
 2010年に日本で保養したベラルーシの子供達9人(総数15人)は放射性セシウムが検出不可。諸外国で保養した子供達の中で減少率が最も高かったのはEMXを飲んで日本で保養した子供達だったと野呂さんは報告し、EMを積極的に使うよう力説。


切望される安全な有機食材
 EM栽培農家は汚染された畑でも放射能が検出されない作物を生産しているが、「信頼できる有機農産物の入手はどうしたらできるのだろうか」と、福島の母達は問いかけ、答えを探している。

ベラルーシの子供達の体内被曝量の減少率(2010年保養前後)
ベラルーシの子供達の体内被曝量の減少率(2010年保養前後)
(ベラルード研究所発表、野呂美加さん提供、U-net日本語注訳)



活動状況

環境に優しく冷害に強く美味しい米づくり
〜長野県高山村の冬期湛水不耕起栽培〜

生態系が豊かになりホタルが乱舞する田んぼの水稲栽培
 長野県の北東に位置する高山村は風光明媚な村だが、現在、ここに全国から注目を集めている田んぼがある。中山地区千石田にある農薬や化学肥料を一切使わない冬期湛水不耕起栽培の田んぼだ。この周辺は7月初旬前後にはゲンジボタルやヘイケボタルが乱舞し、夏から秋にはたくさんのトンボやチョウが舞う。

冬期湛水不耕起栽培の田んぼをバックに
冬期湛水不耕起栽培の田んぼをバックに
左から長野県東信地区世話人山崎彬雄、
園原久仁彦、
Uネット運営委員岩井節夫の3氏

 この栽培活動を支えているのが「ほたるの居る田んぼを創る会」のメンバーの方々。代表の園原久仁彦氏にEMを活用した冬季湛水不耕起栽培について聞いてみた。EMぼかしや活性液を投入すると、田の微生物環境が豊かになり糸ミミズなど小動物が増えメダカ・ドジョウ・タニシなども増え、ホタルやトンボなど昆虫のエサが増え豊かな生態系が出来上がる。この頂点はサギだ。大食漢のアオサギも飛来するというからエサとなる小魚なども豊富なのだろう。

 これの特徴は、冷たい水に順応させるため幼苗を成苗にしてから、田植えをすることだ。この稲苗は不耕起の固い土にしっかりと根を張るので、倒伏しないし冷害にも病気にも強くなる、と言う。ここで収穫したお米は平成23年度の「瑞穂の国美味しいお米コンクール関東甲信越静大会」で上位入賞を果たしている。

園原久仁彦氏
自然耕塾で熟生に現場指導する
園原久仁彦氏(右端)
 また、園原氏は冬季湛水不耕起栽培を普及するために「自然耕塾」を主宰し後進の育成にも力を入れている。現在、月1回の割で開催し全国各地から20名の塾生が参加している。



動物園の消臭、桜の樹勢回復、池の浄化にもEM活用
須坂市臥竜公園

 長野県北部に位置する須坂市は、人口約5万人の歴史ある文化都市として有名だ。この規模の市には珍しい市立動物園がある。サンドバックを相手に格闘するアカカンガルー「ハッチ」などで全国的に有名になり、年間入場者は20万人を超えるという。この動物園の消臭対策にもEM活性液が使われている。また、この動物園のある臥竜公園は『さくら名所100選』の一つだが、地元のボランティア「臥竜公園桜守りの会」と公園事務所の協働で毎年EMボカシを作り、桜の樹勢回復維持に努めている。

永田忠敏氏
臥竜公園内須坂市動物園の
フラミンゴ舎で公園管理事務所の
永田忠敏氏
この公園内の「竜ケ池」には年間を通して活性液が投入されていて、地元の小山小学校児童が作ったEM団子も投入され、水質の浄化とともに魚が元気に泳ぎ水鳥が飛来し、豊かな環境づくりに寄与している。



美味しくて日持ちする野菜を朝市に
佐久市生活改善グループ

 佐久市は長野県東部に位置し、長野新幹線を利用すれば、東京まで70分の通勤圏にもなっている。

 日照時間の長さは全国トップクラス、夏涼しいので高原野菜やハウス園芸が盛んである。先日この地で、水稲とトマト栽培をしている箕輪つた枝さんを訪ねた。箕輪さんは佐久市生活改善グループ連絡協議会会長(平成24年3月時点)を務めている。

 箕輪さんがハウスで栽培するトマトは、形が良く美味しい大型の種「りんか」だ。このトマトは、生活改善の仲間たちと朝市を運営する佐久市内の「なんだ館」と中込駅近くでも売られる。美味しいし日持ちすると評判なので、佐久市の消費者に喜ばれている。

 その秘訣は、10年前から取り入れたEMぼかし栽培によるのだ、という。生活改善の仲間も、このぼかしを活用した野菜栽培で好成績を上げていて、EM仲間が増えている。
箕輪つた枝さん一家
箕輪つた枝さん(左端)一家
 1年前から生活改善の仲間ともに廃油EM石鹸作りも始めている。仲間で長野県農村生活マイスターでもある矢野由喜江さんは「EM石鹸を使っていると、排水口がきれいになるのでびっくりしました」と。箕輪さんは「仲間と共にEMで川の浄化や、石鹸を被災地に送る運動なども進めてみたい」と抱負を語った。


活動状況

奈良東大寺から始まる環境改善

汚染源から浄化源へ 奈良公園〈鹿苑〉
 平成22年5月から「(財)奈良の鹿愛護会」が管理している奈良公園内にある「鹿苑」(奈良公園内の負傷した鹿の治療・療養を目的とした収容施設)にて月二回、毎回1tのEM活性液を散布してきた。これは「2009年 第9回EMサミット近畿in奈良」にて東大寺側から奈良公園の環境浄化について比嘉照夫教授に相談されたのがきっかけとなり、ボランティアとして始まったものである。

鹿苑でのEM散布
鹿苑でのEM散布
 ここは降雨時に土壌と一緒に糞尿が流出し下流の公園の池の汚染源となっている。既に臭いの軽減や少しではあるがコケや雑草などの生息もみられ、これからはここが浄化源となるのではと期待をよせている。

*デジタルニューディール(http://dndi.jp/index.php)の比嘉教授の過去ログ参照。



障害者雇用の促進に繋がるEMボカシ 五條市あすなろ園
あすなろ園櫻本施設長と就労者の皆さん
あすなろ園櫻本施設長と就労者の皆さん
 この施設は、平成18年障害者自立支援法の本施行の翌年6月に指定障害福祉サービス事業所の指定を受け、「障害福祉サービス事業就労継続支援(B型)」を提供する施設となった。その2年後の平成21年6月から、障害者の就労事業としてEMボカシ作りをスタート。U-net奈良世話

人の後藤和子さんから技術講習を受け、沢山の障害者の皆様が笑顔で働いている。施設長の櫻本旨代さんは、「作業をしている皆の手もすべすべになるし、笑顔も増えた。」とうれしそうに語る。またこちらでは、「五條生活学校」と連携して生ごみの堆肥化にも力を入れ始めている。

これからの展望として、百倍利器を使った活性液の培養、普及販売なども考えているそうだ。これが広く行渡り、更なる障害者雇用の促進にも繋がればうれしい限りである。



安心安全でおいしい青ネギ作り (株)五條市青ネギ生産組合
あすなろ園櫻本施設長と就労者の皆さん
(株)五條市青ネギ生産組合の
森本 茂仁さん(左)と
上野 公敬さん(右)
 森本茂仁(代表取締役)さんは、5年来EMを部分的には使っていたが、EMによる環境浄化などで活動をしていた上野 公敬さん(取締役総務担当)との出会いがあって、昨年の秋頃から本格的に、「EMでの土作りからスタートするネギ作り」に取り組み始めたのである。お二人は、「今まで農業で培ってきたノウハウに、EMのノウハウを融合して様々な実験栽培をしている。」と語る。雪も多く、朝は霜も降る気候条件下で、通常ならば黄色くなってしまいがちなところ、青々としている実験圃場のネギを見ると、その成果は着実に出始めていると確信させてくれる。

森本さんは「EMを活用すれば栽培に3人必要なところを1人で出来る。その上に安心安全でおいしい。」また、「EM資材や肥料作りにおけるあすなろ園さんとの連携や、奈良県特産の大和太ネギの栽培にもチャレンジしていきたい。」と語る。



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